2012年12月11日火曜日

DAC私的2日目を遊ぶ会の話。:『血塗られた夜明け-Dawn of the Scarlet Sun-』の話。

 そうして開催された2日目のPathfinder 5Lv卓、こちらは公式の無料公開シナリオであるDawn of the Scarlet Sunを元に改変したもので、本来のものと比べると多少、いやかなり手を加えてある。というのも元のシナリオがそれほどボリュームが無く(そもそもフィギュアセットに付属のシナリオなので、出てくるクリーチャーが5匹だけ)、実はRise of the Runelordsの頃から設定のあるマグニマールを舞台にしている割には少々勿体なかったからである(注釈にもShattered Star内のショートシナリオとして遊ぼうと書かれているが)。

 今回参加してくれた面子は以下の通り。様々あり急遽欠員を募集する事となり、その節は各所にご迷惑をお掛けしました。

プレイヤー名前種族クラス
dvamp王 瑠璃(ワン・リォウリー)アアシマールパラディン
ナギナタを振り回す基本アホの子風味なティエン=シア出身のパラディン…というとどっかのミラクルサムライ様とダブるが、こちらは名前からして恐らく中華もといザ=ホイ(XA HOI)系。
I-SEヒメヤシャティーフリングファイター/ニンジャ
瑠璃とは腐れ縁っぽいジェネラル・ススム(東方の神格)信者の仮面のニンジャ、得意技はパラディンの横でやるには少々剣呑な不意討ちと毒。
みずちゴージ=プレネテュード人間ファイター
アーチャーの常識を覆すような近距離射撃っぷりにパーティー内からも驚きの声が上がるプレロールドの弓ファイター。初心者だが、構成がシンプルな分一番的確な動きをしていた。
neileネイル人間クレリック(伝道師)
カリストリア信者で鞭を得意武器とする伝道師の男娼。回復能力を捨てて前傾気味の構成にしたのが功を奏していた。
TTサイベージ・ライトエルフウィザード(力術・混合)
急遽参加してくれたプレロールド改変の秘術使い、やはり戦闘は火力である。
尚、以下はPathfinder Module:Dawn of the Scarlet Sunのネタバレを容赦無く行います。 また、遠い記憶に基づき書いている為、細部等に相違がある可能性があります。
 まず、更に当日病気による欠員が出てしまい、もしもその件が関係していたのであれば本当に申し訳無い。掲示板であった様々についてはいずれまたそのうちに然るべき場所にて。取り敢えずGMとしても「皆と楽しむ」姿勢だけは崩したくなかった、とだけ。

基本的な部分はオンラインセッションで行ったものと同一であり、そこと重複する部分については割愛し、また参加してくれたdvamp氏が詳細な日記を書いてくれたのでそちらを参照して貰いたい。
オンラインセッション:Dawn of the Scarlet Sunの話。
PathfinderRPG DAC2012私的2日目『血塗られた夜明け-Dawn of the Scarlet Sun-』完結編2
※記事中に過去リンクがありますのでまずは其方からどうぞ。

0.セッション前とマグニマールの遠景
個人的に公式で色々と公開されているイラスト類も含めた「かつては湾の全域に架かっていた巨大な橋の残骸と、その下に発展する猥雑な巨大都市」というマグニマールの強烈な印象と、またShattered Starの開始に伴って様々公開された街そのものの設定の大概ロクでもない部分も含めて大いに気に入っている。

 セッション開始前に1人欠席を言い渡されどうしたものかと思っていたが、いっそ頼めば良かったかとも思うが隣卓が人数不足で困っており、更に完全予約制という手前それも不味かったかと思い直す…後に「呼んでくれれば」と言われたが。
広島勢よりお土産多数を貰うが、牡蛎せんべいはアレ系かと思ったら結構美味かった。
あと、キャラクターシートを見た時に瑠璃の能力値から「脳筋にしてぇ」という魂の叫びが漏れていたのでエンジェル血統を紹介したが、直後にこのシナリオはデイライト必須であったことを思い出す…いや、わざとじゃないんだ(代替で手に入るオルター・セルフもシナリオ上便利である上に筋力が上がるので戦闘能力も上げられるが…残念ながら該当遭遇はオミットされてしまったが)。

1.橋の下の闇
瑠璃とヒメヤシャの組み合わせに思わず「お前らはクイーンズブレイドか」と突っ込む。
 チュートリアル戦闘は特にこういった初対面の面々が集まるような場所に於いて、各人に何が出来るかをプレイヤー、GMも含めて確認する為に必須だと考えている。因みにこの人狩り集団こと黒犬団のヒエラルキーはごろつき<人狩り=ウォーグ<トロル=首領 という感じ。
トロルがなんで町中を歩き回っているのか? という質問を受けたが、近隣の異邦人都市ケル・マーガには臓物占いを営むトロルがいるのでスラムに限れば比較的生きやすいのではないだろうか。
矢を避ける為に伏せる後衛の面々を見て、GMの中で大体やっていい事のレベルが決定された。
因みに今回の一行が市警に連行された罪状は「やりすぎ」。ファイアーボールが何発撃たれたか。

 この後、少し早めの食事となったが駅前迄出ずに途中にあった蕎麦屋でランチとなる…脳内に響き渡る孤独のグルメのテーマ(同行者多数だが)。しかし矢張り頭を切り換え、気を休める意味でも食事は温かいものでのんびりと行いたいものである。


 2.マグニマールの現状と曙光の殺人者
 前にも言った通り、シェイラ絡みの話やパスファインダーに関するカサディの認識は完全にオリジナルだが、アブサロムより程遠く、”伝説の生まれる地”として名高いヴァリシアでの認識は割とこんなものではないかと思っている(”神秘的なパスファインダー”という記述がは旧版Rise of the Runelordsプレイヤーガイドにある)。
情報収集についてだが、前金に渡した1500gpがあっという間に減っていくのは兎も角、手掛かりを求める過程でプレイヤー側がドワーフのアントビードに集中しすぎたのは誤算で、これにより本来囮作戦等で鍵を入手してから寺院廃墟へと向かう流れだったのが変更となる…しかし折角欺きを得意とする女神の信徒と変身の擬似呪文能力を持つ前衛が揃ってどうして脳筋方面に流れるか。こういう時の為の星のカードである。
 情報収集中に相手がサイレンスを使ってくることが判明した為、サイベージがシェイラに掛け合っていたが、シェイラ側も先に厳しい事を言って事件調査を依頼した手前、協力せざるを得ずサイレンス・メタマジックロッドを貸すこととなった(結局使わなかったが)。
 因みにデーモンの領域を創り出す為の本来の儀式では14人の犠牲を必要とし、現在半分程度が犠牲となっている状況なのだがプレイヤーを追い込むべく7名敬虔な信者を必要とする儀式、行方不明者6名、犠牲者5名(残りの1人はザデンディで、最後の犠牲者になる予定だった。啓示を受けた”裏切り者”もこいつだったが…これは後程)にしたところプレイヤーが必要以上に焦ったのも若干失敗したかも知れず。





 そして敵の本拠地だと思われる廃棄されたサーレンレイの寺院に到着したものの、正面玄関には鍵が無く、その上裏口には使用された形跡が残されていたものの肝心な鍵が無く(ヒメヤシャの〈装置無力化〉でもかなり厳しい)どうするかという話になったが、ネイルからエレメンタル・ジェムを砕いてアース・エレメンタルを召喚し、内側から鍵を開けて入れないか? という提案がされたので採用するが、実際のところこれはGM判断として結構悩んだ。というのも出来るかどうかがかなり際どい(廃墟の壁には金属の建材は使われておらず、大型アース・エレメンタルには命令を実行出来るだけの知性と器用さが備わっている為最終的には出来ると判断)ところだったが、展開がダレるのも宜しくなかったので採用して2遭遇分の戦力をまとめて対応する…そりゃ敵の本拠地に直接乗り込めばこうなる(それでも一応敵の数は減らした)。

3.廃墟の死闘
という訳でそもそも本来廃墟で遭遇する敵に加えて、外で戦う予定だった敵も増援として戦うこととなり大混戦に陥る。スケルトン達を相手にさせ、引き込んだところで”紅の息子”とジェムストーン・ガーゴイル(Classic Horror Revised収録)2匹で不意を打つ予定だったがこれは看破される。因みにやたらローグ持ちの敵が多いのは身かわしもあるが、役回り関連で脅威度をあまり上げずに強化出来るからである。
こちらでも足止めから盾からザデンディ捕獲とアースエレメンタルが大活躍していた。
そして何とか転向したシャックスの僧侶ザデンディをアース・エレメンタルごとクリエイト・ピットで落として無力化したものの、鍵関連は今更かと思い省いてしまったのがまたもやミスだったかも知れず。

4.地下墓地の激闘
待ち構えていたグール(市警&ザデンディの元仲間)とロング・スピアを構えたケルン・ワイト(寺院に埋葬されていた司祭達の成れの果て)は早々に蹴散らされ、奥で不意討ちをすべくサーレンレイの僧侶の変装までして待ち構えていたアヴァレキシはディヴィネーションの啓示にあった「裏切り者に注意せよ」を勘違い(本来はザデンディのこと)して受け取り敵だと判断されたことで〈はったり〉+30、〈変装〉+24(呪文含まず)を使うまもなく戦闘に入る。ここはテストプレイと同じく扉の向こうに配置した方が上手く誤魔化せたか。

 チョーカーについては術者対策で出していたがもうちょっと出す場所を工夫すれば愉快な事になったのが惜しいところである。ブラーからの〈隠密〉対策はドラウ任せだったのだが、合流する前に扉を塞がれて機能せず。これはプレイヤーの方が上手だったか。直後ホラー映画風の愉快な展開になったが。
あと、テレポートを忘れていたのは渾身のミス、次からは移動の項目に書いておく。

 因みにイラストとして見せる紙とクリーチャーデータが全く違うという指摘をよく受けるが、基本的にはイメージの統一を図る為のイラストを見せているだけなので当然の話である。本来15pt buy/4人向け遭遇としてデザインされたクリーチャーをそのまま出しても1ターン廻らないうちに終わるのは目に見えている…とはいえサキュバスアンティパラディンはやり過ぎ感満載だったが。因みにもしも武器を落としたりした場合、フレイム・ブレイドを振り回すもっと手に負えない状態になっていた(その為に《クリティカル強化》特技を持たせていた)。

 あわや瑠璃が斃れるかという処でゴージの弓がアヴァレキシを捉えて撃ち落とし、デーモンによる邪悪な野望は潰えることとなった。実は時間を勘違いしており若干早めに終わってしまったが、その時間で色々ロクでもないものを紹介したり出来たのでそれはそれである。

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